緊急事態宣言が発令された2020年、春。
皆さまはどのように過ごされていましたか?
私は読書に明け暮れ、中でも大好きな新選組の本を読み漁っていました。
新選組と過ごした2ヶ月弱の読書の日々。
そこから感じたことや気付いたことを、気の向くままに書き留めたいと思います。
彼らも同じ時代を生きていた
今般、新選組の本を読んでいて驚いたことがありました。
それは土方歳三を題材とした小説「燃えよ剣」を読んでいたときのこと。
彼らの生きていた時代背景が、私たちが直面している今の時代と非常に似通っていたことです。
小説から一部抜粋します。
近藤勇も土方歳三も、歴史の子だ。しかも幕末史に異常な機能をはたすにいたったことについては、妙な伏線がある。
麻疹(はしか)と虎列刺(コレラ)である。
この二つの流行病がかれらを走らしめて京都で新選組を結成させるにいたった数奇は、かれら自身も気づいていまい。
この年、文久二年。
正月ごろに長崎に入港した異国船があり、病人を残したほか全員が上陸した。
そのうちの数人が高熱で路上に倒れ、しきりと咳をし、やがて船にはこばれた。それがハシカであることがわかった。
(中略)
「ひどいもんですよ」と、町を出歩いては歳三に報告するのは、沖田総司である。
沖田の報告では、江戸の町々はどの家も雨戸を締めきって、往来に人がなく、死の町のようになっている。
夏というのに両国橋に涼みに出かける者もなく、夜舗も立たず、花柳街も、吉原、岡場所をとわず、遊女が罹患しているために店を閉めて客をとらない。出典元:燃えよ剣(司馬遼太郎)
なんとまあ、私たちが生きている今の時代とまさに同じ状況ではありませんか。
新選組が見ていた世界。
今、私たちが見ているコロナで混乱する世界。
そこに大した違いはないのでしょう。
彼らも私たちと同じような困難に直面していました。
逆に言うと、私たちもまた彼らと同じような時代の困難に直面しているのです。
そう考えると新選組に親近感が湧きますし、同じことを繰り返しながら時代は進んでいくという世の真理も窺い知ることができます。
私の好きな新選組隊士
ところで。
新選組隊士の中で私の個人的な推しメンは誰かという、どうでもいい話。
これはもう、断然、副長の土方歳三です。
強さと包容力を兼ね備えた局長の近藤勇や、爽やかな印象しかない美剣士の沖田総司。
そんな彼らと異なり、土方は短気かつ非情な性格で、陰湿な人というイメージを持たれることが多かったといいます。
それでも私は土方歳三が好きです。
新選組という強固な組織を作り上げ、ときには汚れ役に徹して近藤を支えつつ、新選組が崩壊した後も最後まで戦い続け幕臣としての意地を見せつけた。
そして最後は函館でひとり戦場に散り新選組責任者としてのケジメをつけた。
そんな男らしい彼の生き様にとても憧れます。
新選組 聖地巡礼の旅へ
コロナが完全に収束し、県境をまたぐ移動自粛が解除された暁には…
新選組の聖地を巡るひとり旅に出たいと、密かに計画しています。
彼らの故郷である東京都日野市や調布市はもちろんのこと。
京都の壬生寺や八木邸、池田屋跡地。
さらに足を延ばせたら函館の五稜郭などにも…。
考えるだけでワクワクです。
ついでに各地の美味しいものも食べられたらうれしいです (^○^)
あと新選組のコスプレもちょっとやってみたいかな♪
言葉にすると実現するらしいので、あえてブログに書いてみました。
近いうちに必ず行くぞ!
編集後記
久しぶりに「個人エッセイ」を書きました。
最近はなかなか書くネタがなく税務記事が続いていましたが、今後はちょくちょく間に挟み込みたいと思っています。
今後も瀬口のブログをよろしくお願いいたします。
フリーランス(個人事業主)
会社員
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