個人エッセイ

講師業マニュアル|話し始めの備忘録

先日、青色申告会の記帳指導会で講師を務めてきました。

私の拙い説明で受講者の方々が満足してくれたかどうか…
どうにもこうにも自信がないのですが、最後まで一生懸命聴いてくれた皆さまには感謝の思いでいっぱいです。

今回は、私が人前で話すときに気を付けていること(特に話し始めの冒頭部分)を備忘録として残しておきます。

挨拶と自己紹介は必須

私は冒頭で、ご挨拶と自己紹介を必ず行なうよう心掛けています。

受講者の中には極めてテンションの低い状態で来られる方もいらっしゃいます。
(税金などの難しい話を聞きに来るわけですから、ある意味仕方のないことです)
それでも忙しい中足を運んでくれて、ご縁があって私の話を聞きにきてくれているわけですから挨拶と自己紹介は礼儀として必須だと思っています。

挨拶について、第一声を元気のない声で発してしまうと返事が返ってこないことがありますが、思い切って元気な声で挨拶すれば誰かしら返してくれることが多いように感じます。
最初は緊張するタイミングですが、ここは思い切りと度胸が肝心です。

また自己紹介をすることも最低限の礼儀ですね。
聞く側の立場に立ってみれば、講師がどんな人なのか分からないままスタートするのは不安でしょうから。

私の場合ですと
「税理士の瀬口と申します」
「京王線府中駅の近くで会計事務所を経営しています」
「個人の確定申告を中心とした業務を行なっています」
「一生懸命話しますので本日はよろしくお願いします」
くらいのことはお伝えするようにしています。

時間配分を明らかにする

冒頭に全体の時間配分を説明することも心掛けていることのひとつです。

たとえば3時間のセミナーであれば、
「本日は9時から12時までのセミナーとなります」
「長丁場となりますが、どうぞよろしくお願いします」
「1時間おきに10分程度の休憩を2回ほど挟みながら進めてまいります」
という感じです。

全体の流れがはっきりすると聞く側も安心するでしょうし、その時間配分に合わせて各人がペースを調整し集中力を保ってくれるでしょう。

スタートとゴールを示す

受講生の皆さんにとっての、その日のスタート地点とゴール地点を明示することも心掛けています。

先日の記帳指導会で私に与えられたミッションは
「日々の記帳をマスターされている方々を対象に、確定申告書を作成するまでの一連の流れを説明する」
というものでした。

そこでスタートを「日々の記帳」、ゴールを「確定申告書の作成」に設定し、ホワイトボードに書きました。

そして最終ゴールである確定申告書の作成に至るための前提として「決算書を作成」しなければならないことを説明。

さらに決算書を作成するための前提として「決算処理を行なう」必要がある旨を述べました。


最後に、これらをひとつずつ区切って順を追って説明していきます、とお示ししました。

本日の流れを全体として把握してもらい、今どこの部分を学んでいるのかを常に把握しておいてもらうことが狙いです。

スタートとゴールを両方示しておかないと、途中で迷子になってしまいますよね。
受講された方がお帰りになった後、
「今日の話はよく理解できた。でも、だから結局どうすりゃいいの?」
みたいなトンチンカンなことにならないよう注意しています。

冒頭でスタートとゴールを明示しておくことは、特に重要なことだと思っています。

まとめ

・セミナーの冒頭では挨拶と自己紹介をしよう

・時間配分や休憩のタイミングも明らかにしておこう

・受講者にとってのスタート地点とゴール地点を明示してから本題に入ろう

編集後記

セミナーでは冒頭の10分間が勝負の分かれ目だと思っています。

この時間は受講される方の集中力が最も高いからです。
(さすがにこのタイミングで席を立ったり寝てしまったりする人はいません)

この10分間を1秒たりともムダにせず、伝えておきたい事項を確実に伝えておくことが大切ですね。

ABOUT ME
税理士 瀬口 徹
東京都府中市を中心に活動する税理士・宅地建物取引士。 個人の方の確定申告を応援します! 詳しくは → プロフィールへ
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