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消費税計算の基礎(簡易課税)

カフェ経営 ヒトミさん
カフェ経営 ヒトミさん
税理士さん、こんにちは!
ヒトミさん、こんにちは!
税理士
税理士
カフェ経営 ヒトミさん
カフェ経営 ヒトミさん
消費税には簡単に計算できる方法があると聞きました。
今回はそのことについて教えてください!
簡易課税制度のことですね。
はい、それでは一緒に確認していきましょう。
税理士
税理士

 

消費税の簡易課税制度とは?

消費税の原則的な計算方法を本則課税といい、「預かった消費税」から「支払った消費税」を差し引く方法でした。

詳しくはこちら↓

消費税計算の基礎(本則課税) 宝石店のケース 今回は消費税の計算方法について確認します。 具体例で見た方がわかりやすいので、まずは宝石店を例に解説しまし...

しかし、この計算方法は集計に莫大な手間と時間がかかります。
特にフリーランスのような規模の小さな事業者にとって、事務負担が大きくなってしまう問題点がありました。
そこで、小規模事業者の負担を軽減するという観点から「簡易課税制度」という特別なルールが設けられています。

今回はこの「簡易課税制度」について説明していきます。
名前からしてイメージしやすいですよね。
計算方法が簡易(シンプルで楽ちん)な制度、という意味です。

簡易課税制度の計算方法

では簡易課税の計算は具体的にどのように行うのでしょうか?

本則課税の場合、「預かった消費税」と「支払った消費税」をそれぞれ集計して、その差額から納税額を求める計算方法でした。
この方法で計算する場合、1年間の全ての取引について「預かった消費税」と「支払った消費税」の両方を正確に集計して把握する必要があります。

一方、簡易課税の場合には「預かった消費税」だけを集計すれば良く、「支払った消費税」については集計する必要がありません。
ここが簡易課税のポイントです。

カフェ経営 ヒトミさん
カフェ経営 ヒトミさん
「支払った消費税」を自動計算で求めるわけですね。
そうです。預かった消費税に一定の%を掛けて求めます。
税理士
税理士
カフェ経営 ヒトミさん
カフェ経営 ヒトミさん
一定の%って何ですか?
一定の%とは、業種ごとに法律で決められたパーセンテージのことです。
たとえばヒトミさんのような飲食店業の場合には一律60%と決まっています。
税理士
税理士
カフェ経営 ヒトミさん
カフェ経営 ヒトミさん
なるほど!預かった消費税だけ集計すれば、あとは自動で納税額まで計算できるんですね。

本則課税と簡易課税の比較(事務負担)

カフェ経営 ヒトミさん
カフェ経営 ヒトミさん
簡易課税で計算すると、本則課税に比べて手間が半分くらいで済むってことかしら?
いえいえ。私たち実務家の感覚からすれば、もっともっと楽になるイメージです。
税理士
税理士
というのも、「預かった消費税」の集計にかかる手間と比べて、「支払った消費税」の集計にかかる手間は5倍~10倍くらいの印象があるからです。
税理士
税理士
カフェ経営 ヒトミさん
カフェ経営 ヒトミさん
支払った消費税を集計するのはそんなに大変なことなんですね。
それを省略できるのはとても助かりますね。

 

まとめ

  • 消費税には2種類の計算方法がある(本則課税と簡易課税)
  • 簡易課税は「支払った消費税」を実額で集計する必要がない
  • 支払った消費税は【預かった消費税×みなし仕入れ率】の計算式で簡単に求められる(みなし仕入れ率は業種ごとに決まっている)
簡易課税制度には適用を受けるための要件やデメリットもあり、注意点がいくつかあります。
次回はそれを説明していきますね。
税理士
税理士

 

ABOUT ME
税理士 瀬口 徹
東京都府中市を中心に活動する税理士・宅地建物取引士。 個人の方の確定申告を応援します! 詳しくは → プロフィールへ
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