
今日もおいしそうな野菜がたくさん並んでいますね。


ところで前から聞きたかったんだけどさ。
棚卸ってあるでしょう?

八百屋さんは品数が多いから大変そうですね。


アレをやらずに済む方法はないもんか、ってのが今日の質問だよ。
棚卸の目的
決算時に個人事業主が行わなければならない作業のひとつに、棚卸(たなおろし)があります。
結構面倒な作業ですよね。
私 瀬口もレストラン勤務時代に何度か経験したことがあり、業務用の大きな冷蔵庫の中をひとつひとつチェックしていました。
しかもお店が閉店してから作業をスタートするので、深夜までかかって大変な思いをした記憶があります。
同じようなご苦労をされている方も多いのではないでしょうか。
さて、そんな大変な思いをしてまで、どうして棚卸をしなければならないのでしょうか?
その答えはひとつ。
正しい利益を計算するため、です。
利益と売上原価
下図のように、利益は「売上」から「売上原価」と「経費」をマイナスして求めます。

すなわち、利益を正しく計算するためには「売上」「売上原価」「経費」の3つを正しく求めなければなりません。
このうち、棚卸は売上原価に関係します。
利益を求めるための要素のひとつである「売上原価」。
この売上原価を正しく計算するために「棚卸」は行われるものです。
売上原価と棚卸
では、その売上原価はどのように求めるのでしょうか?
まず計算式を見てみましょう。

売上原価は、期首商品棚卸高に当期商品仕入高をプラスし、そこから期末商品棚卸高をマイナスして求めます。
このうち、棚卸は期末商品棚卸高に関係します。

この期末商品棚卸高を求めるために行う作業が棚卸です。
***
逆の流れで考えてみましょう。
まず、棚卸をすることによって「期末商品棚卸高」が決定されます。
「期末商品棚卸高」が決定されることによって「売上原価」が決定します。
そして「売上原価」が決定することによって「利益」が正しく求められます。
***
ここで大事なことは、棚卸は利益を求めるために行うものだということです。
そもそも棚卸をしなければ利益を計算することができないのです。
棚卸が、ビジネスをしていく上で欠かせない重要な作業であることがお分かりいただけると思います。
まとめ
・棚卸をすることで「正しい期末商品棚卸高」が決定される
・「正しい期末商品棚卸高」が決定されれば「正しい売上原価」が決定される
・「正しい売上原価」が決定されれば「正しい利益」が求められる

とにかく棚卸はやらなきゃいかん、ということだね。

破損品はないか?
自分の目で見て確認することも大事ですよね!


ウチの愛すべき商品たちを定期的にチェックするのは大事なことだね。

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