株価が割高か割安かを判断する指標として有名なものに「PER(株価収益率)」や「PBR(株価純資産倍率)」があります。
これらに加えて筆者は「配当利回り」も必ずチェックするようにしています。
個人的には配当利回りが1%に満たない場合にはその株は割高と判断し、手を出さないようにしています。
本日はこの「配当利回り」について詳しく解説していきます。
配当利回りとは?
配当利回りとは購入した株価に対して1年間でどれだけの配当を受け取ることができるかを示す数値です。
(一株あたりの年間配当金)÷(株価)×100という計算式で求めます。
たとえば年間で10円の配当を出してくれる会社があるとしましょう。
その会社の株価が1,000円であれば
配当利回りは10÷1,000×100=1%
となります。
1,000円投資したら10円のリターンがあるので配当利回りは1%(投資額の1%を回収できる)ということですね。
割高・割安の目安は?
ちなみにその後株価が1,000円から値上がりして2,000円になったら配当利回りはどうなるでしょう?
10÷2,000×100=0.5%となります。
株価が上がれば上がるほど配当利回りは下がる、という関係性になります。
冒頭で筆者は配当利回りが1%を下回ると株価が割高と判断すると言いました。
日経平均や東証1部全銘柄の平均配当利回りは2%前後で推移しているようですから、1%を下回る場合にはやはり株価が割高だと考えた方が良さそうです。
化粧品大手の配当利回りを比較
それでは具体例を見てみましょう。
化粧品大手5社について、株価と年間配当(会社予想)から配当利回りを計算してみます。
◆資生堂
株価 8,378円
年間配当 60円
配当利回り 60円÷8,378円×100=0.72%
◆コーセー
株価 21,340円
年間配当 170円
配当利回り 170円÷21,340円×100=0.80%
◆ポーラ・オルビス
株価 3,465円
年間配当 116円
配当利回り 116円÷3,465円×100=3.35%
◆ファンケル
株価 3,135円
年間配当 30円
配当利回り 30円÷3,135円×100=0.96%
◆ノエビア
株価 5,980円
年間配当 180円
配当利回り 180円÷5,980円×100=3.01%
以上のように、同じ化粧品会社でも各社ごと配当利回りが異なることがお分かりいただけると思います。
この結果から、筆者であれば配当利回りが1%を下回る資生堂・コーセー・ファンケルの株価は割高であると判断します。
反対にポーラ・オルビスとノエビアは株価が割安であり購入を検討してもいいかな?と前向きに考えます。
このような考えがあることも知っていただき、今後の投資にあたって参考にしてみてください!
(すべてヤフーファイナンスより。株価はH31年4月23日の終値、年間配当は同日における会社予想の金額を使用しています)
最後に
小難しい説明で分かりづらい!という方は以下のように考えてみてください。
- 株価を見たらまずはその株価の1%を求めましょう。(株価を100で割ってみましょう)
- 年間の配当金がその金額よりも少なければ(それほど少額の配当金しかもらえないなら)その株価は割高だと判断しましょう。
まとめ
- 配当利回り=(一株あたりの年間配当金)÷(株価)×100
- 配当利回りが1%を下回ると株価は割高では?(個人的見解)
- 同じ業種の会社で配当利回りを比較してみると面白い
編集後記
府中でまたひとつ素敵なカフェを見つけました!
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