経営力を表す財務指標のひとつに営業利益率というものがあります。
この営業利益率についてドラッグストア業界の実例を参考にしながら説明していきます。
営業利益率とは?
営業利益率とは企業の収益性を示す指標です。
数値が高いほど効率よく稼いでいることを示しています。
言うまでもなく経営の最大の目的は利益を追求することですよね。
利益にも幾つかの種類がありますが、その中でも本業でどれくらい稼いでいるかを示す営業利益は特に注目すべきポイントです。
営業利益が売上に占める割合を表すのが営業利益率ですから、これをしっかりチェックして投資先を見極めていきたいものです。
営業利益率の計算方法
次に営業利益率の計算方法です。
営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高 × 100
という計算式で求めます。
下表はスギホールディングスの実際の損益計算書です。
ここから当連結会計年度の営業利益率を求めてみましょう。
24,760百万円(営業利益) ÷ 457,047百万円(売上高) × 100 = 5.4% となります。
「売上高」と「営業利益」の2つの金額さえ把握できれば計算できます。
簡単ですね。
ドラッグストア業界の営業利益率は?
それでは最後にドラッグストア業界大手4社の営業利益率を比較してみましょう。
㈱マツモトキヨシホールディングス 6.0%
ウエルシアホールディングス㈱ 3.7%
スギホールディングス㈱ 5.4%
㈱ココカラファイン 3.5%
(2018年3月期・ウエルシアとスギは2018年2月期)
この年に限ってはマツキヨHDがトップであり、次いでスギHD、ウエルシアとココカラファインは低めであることが分かります。
マツキヨは都心店舗が多いことからインバウンド需要の取り込みに成功し、売れ筋が高品質・高価格帯にシフトしているようです。
また利ざやの大きいPB(プライベートブランド)比率が10%を超えており、他社に先行していることが好調の要因だと言われています。
営業利益率がトップなのも納得ですね。
他業種でもこのように分析して投資先を選別してみると面白いでしょう。
まとめ
- 営業利益率とは企業の収益性を表す指標である
- 営業利益率=営業利益÷売上高×100
- 営業利益率が高いほど本業で効率よく稼いでいる
編集後記
府中本町の駅前には花壇が並べられ、色とりどりの花が楽しめます。
季節が変わっていくスピードの速さを感じます。
本日は終日税理士会研修のため都内まで。
フリーランス(個人事業主)
会社員
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