少し前の話ですが、作家の池井戸潤さんのコラムが新聞に掲載されていました。
池井戸さんと言えば「倍返し!」で有名な半沢直樹シリーズの作者ですが、その池井戸さんが「ビジネスでケンカしてはいけない」と意外なことをおっしゃっていてビックリしました。
本日のブログはこのことについて書きます。
入社後3ヶ月ほどが経過して職場に慣れてきたであろう新入社員の皆さんに向けて書きます。
池井戸さんが語る「ビジネスとけんか」
池井戸さんのコラムの内容は以下のとおりでした。
(前略)
もちろん、組織とは人間の集まりだから嫌なやつも当然いる。自分の常識や当たり前の感覚が通じない人もいるだろう。だけど、それが世の中だ。ぼくの小説では戦う主人公が描かれるけど、現実の世界で「倍返し」の発想で得るものはない。ビジネスの世界ではけんかをしたら終わりなんだ。そのことは覚えておいてほしい。多様性の中で生きていることを自覚しよう。
(後略)出典元:日本経済新聞
半沢直樹を描いたお前が言うな!とツッコみたくなりますが(笑)
しかし池井戸さんのおっしゃっていることにはまったく同感です。
筆者は意外にも?上司にハッキリと物申すタイプで、サラリーマン時代にはしょっちゅう上司とケンカしていました (^^;)
筆者も若かった。
そんな苦い経験から「ビジネスの世界ではけんかをしたら終わり」という池井戸さんの言葉にまったくもって賛成です。
もし時間を戻すことができて社会人生活をやり直せるなら…
上司や同僚とのムダな衝突を避け周りとうまく折衝しながら、もっと上手なやり方があったのになぁ…と今なら思えます。
何度も言いますがビジネスではケンカをしたら終わりです。
アメリカでの評価
ケンカっ早いビジネスマンはアメリカではどのように評価されると思いますか?
アメリカは自由の国で多種多様な発言が認められる国です。
直言居士的な人は高く評価されるのでは?と思いますよね。
しかし現実は逆です。
アメリカではケンカっ早いビジネスマンは「業務遂行能力のないビジネスマン」として極めて低い評価を下されるそうです。
上司や先輩の言葉を真に受けるな!
そんなアメリカと比べれば、日本では上司への直言がある程度受け入れられる土壌があるかもしれません。
しかしそれも程度問題です。
もしあなたがこれからも組織内でやっていきたいと思っているのならば、こういったことは極力避けるべきでしょう。
上司の中には比較的心の広い上司もいれば、後々まで根に持つタイプの上司もいるからです。
そしてタチの悪いことに、自分の上司がどちらのタイプかというのは実際にケンカした後でないと分からないのです。
結果的に後者であれば全てが手遅れです。
リスクが高すぎるということです。
また、飲み会の席において上司が「今日は無礼講」とか「どんなことでもいいから新入社員のみんなの意見を聞かせてくれ」とか発言することがあります。
しかしこの言葉を真に受けてはいけません。
こういうことを言う上司に限って、ただ単に「俺は心が広いんだ」「どんな意見も受け入れる度量がある」ということを表面上アピールしたいだけです。
生意気なことを本当に言ってしまったら、それこそ手痛いしっぺ返しが待っているでしょう。
組織の中で生きていきたいのであれば相手が誰であろうとケンカはすべきではありません。
ケンカをすればするだけ自分の評価が下がるということは覚えておいてください。
まとめ
- 組織には常識が通用しない人がいることが当たり前
- ビジネスの世界ではケンカをしたら終わりと思っておこう
- 組織の多様性の中で生きていることを自覚しよう
編集後記
先日出席したソフトバンク株主総会での一コマ。
80歳を超えると思われるおばあちゃんの2人組が筆者の隣に座っていました。
はじめての株主総会のようで、
「私たちも株主なのね♪」
「うれしいわね♪」
「もっと株主っぽい恰好をしてくれば良かったかしら♫」
などと話していて可愛かったです。
孫正義会長のファンらしく、孫さんが喋る度にキャッキャッと騒いでいました (^^♪
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