株式会社三越伊勢丹ホールディングスの株主総会に行ってまいりました!
ご存じのとおり日本を代表する企業です。
社名のとおり「三越」と「伊勢丹」が合併した会社ですね。
同社をはじめ、会社名に2つ以上のブランド名が含まれる企業が日本には多数存在します。
このような会社の株は原則として保有しない、というのが筆者の個人的なポリシー(投資方針)です。
以下ご説明いたします。
その会社は内向きか外向きか?
三越伊勢丹ホールディングスの株主総会招集通知が事前に届いたのですが、そこで興味深いことを発見しました。
招集通知には株主総会に諮る議案が記されており、その中に取締役の選任議案があります。
くだんの件はその候補者紹介のページです。
各人の経歴を注意深く見ていくと、三越出身者と伊勢丹出身者が半数ずつ交互に出てくるのです。
感心するほどキレイな順序で。
面白いほど交代交代に。
そして案の定、代表取締役会長が三越出身者で、代表取締役社長が伊勢丹出身者という始末。
まさしく社内バランス…ってやつですね。
そもそも「三越伊勢丹ホールディングス」という社名からしてバランス取りまくりです。
個人的にはこのような会社の株は買うべきではないと考えます。
なぜなら経営陣の意識が社外(顧客)でなく社内を向いていると予想されるからです。
おそらく役員が三越派と伊勢丹派に分かれているのでしょう。
そうなると当然のことながら物事を決めるときに派閥の論理が優先される。
そこにお客様の存在はなく、顧客や取引先の立場・要望が後回しされている可能性が極めて高いと想像できます。
(現場ではなく役員室の中の話です)
このような会社に中長期的な株価上昇を期待してもムダ、というのが筆者の考えです。
ちゃんぽん会社の一例
参考までに、社名がちゃんぽんになっている他の会社を挙げてみます。
カッコ内は合併前の旧社名です。
- 三菱UFJ銀行(東京三菱銀行+UFJ銀行)
- 損害保険ジャパン日本興亜(損害保険ジャパン+日本興亜損害保険)
- 双日(ニチメン+日商岩井…「日」が付く会社ふたつが合併したから「双日」です)
- ユニー・ファミリーマートホールディングス(ユニーグループ+ファミリーマート)
- タカラトミー(タカラ+トミー)
- マルハニチロ(マルハ+ニチロ)
付記
もちろんこれらがすべて期待できない会社と言うつもりはありません。
たとえば三越伊勢丹の株主総会では、杉江社長が会社の抱える課題について理路整然と話されていました。
しっかりと自社の課題を把握されており適切な対応を確実に打ち出していこうとの強い意志も感じられました。
今後の同社に注目していきたいと思っています。
本記事はあくまでも個人の投資に対する考え方であり、三越伊勢丹をはじめとした上記企業や従業員の皆さまを中傷する意図は全く無いことを最後に申し添えておきます。
まとめ
- 合併した企業で社内バランスに苦慮している会社がある
- そのような会社の株を買うのは避けた方が良いのでは?
編集後記
賢明な読者の中には疑問に思われた方がいらっしゃるかもしれません。
ポリシーに反してなぜ筆者は三越伊勢丹の株を所有しているのか?
ごもっとも…鋭いご指摘です。
これに対するご回答は、「筆者は保有株を以下の目的別に区分しているから」ということになります。
- 業績向上(株価上昇)に期待して保有する銘柄
- 配当に期待して保有する銘柄
- 株主優待目的で保有する銘柄
- 応援したい会社だから保有する銘柄
そして三越伊勢丹ホールディングスは「株主優待目的で保有する銘柄」に位置付けています。
そのため同社株を保有しているのです。
このように目的別に区分して株式を運用しておけば、売買のタイミング等を適切に判断できるためおすすめです。
フリーランス(個人事業主)
会社員
年金受給者
の皆さまを対象に、税務会計全般のサービスを行っております。
税務に関してのお悩みがございましたら、まずはご相談ください!
どのサービスにしようかご検討中のお客様には「メニュー診断チャート」がおすすめです。